Facebookオーディエンスターゲティングオプションの完全ガイド

Facebookは、2017年第2四半期において、9160億円の広告収入を生み出しました。現在、FacebookとGoogleの2社が、世界中のデジタル広告費用の半分以上を占めています。なぜ、マーケターはFacebookにそんなにも多額の費用を投入するのでしょうか。

Facebookは、今や世界の3人に1人ものユーザーを保有しており、かつてないほどにリーチを広げることができるからです。そして更に重要なことに、Facebookには、この何億ものユーザーにリーチするための多様なオーディエンスターゲティングオプションがあるのです。「顧客にリーチするのにFacebookは役立たない」と考えているマーケターは、すでに競合から大きく遅れを取っていると言えるでしょう。しかし、マーケターや中小企業の経営者の方々が、膨大な選択肢で手一杯になっているとすれば、無理はありません。

Facebookは、これまでのやり方では認知できなかったような潜在的なオーディエンスに関しても、多くのターゲティングオプションを提示してくれます。オーディエンスターゲティングオプションを瞬時に把握できるようになることで、新しいキャンペーンのアイディアを次々と生み出していけるようになるでしょう。

このブログでは、Facebookのオーディエンスカテゴリーの鍵となるターゲティングオプションについて、それぞれ細かく見ていきます。カテゴリーは大きく、人口統計、興味関心、行動、つながり、カスタムオーディエンスの5つに分かれます。

Facebookで何ができるのかを理解するために、下記のオプションを読んでみてください。ターゲティングオプションを組み合わせて、特定の顧客層に的を絞ることもできる、ということを強調しておきます。

基本情報

Facebook上では、基本情報として様々なデータが登録されているので、ターゲットを絞るのに非常に有用です。例えば、所在地、言語、年齢、性別、交際状況、職業、学歴、経済状況、住居、世代、子供がいるか、ライフイベント、さらには政治観などが挙げられます。

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所在地(1か所もしくは複数か所) ユーザーの所在地を、広告のターゲットに追加もしくは除外できます複数の国、都道府県、市区町村、郵便番号を選択することができます。地図上にピンをドロップして、その周辺の地域にターゲティングをすることもできます。

言語 ユーザーがプロフィール欄に登録した言語情報をもとに、ターゲットを設定できます。絞り込んだ地域で一般的に使われていない言語を話す人をターゲットにしたい場合や、複数の言語でキャンペーンを実施する場合に役立ちます。

年齢 ユーザーの年齢の範囲に基づいて広告のターゲットを設定できます。年齢層は、13歳から65歳以上まで幅があります。広告の内容によっては、法律により年齢制限のかかる地域もあります。

性別 女性、男性、または両方のいずれかに広告のターゲットを設定できます。

交際ステータス・恋愛対象 交際ステータス(独身、交際中、婚約中、既婚、別居中、離婚等)や恋愛対象を選んでターゲットに設定できます。

学歴 最終学歴(高校から大学院まで)に基づいてターゲットを設定できます。また、ユーザーが通った学校や大学をもとに、ターゲティングをすることも可能です。

経済状況 およその世帯年収や純資産をもとにターゲットを設定できます。

職歴 ユーザーの就いている役職や業界に基づいてターゲットを設定できます。また、中小企業の経営者に絞ってターゲティングすることもできます**。

住居 住宅の所有状況(初めて家を購入した、持ち家、賃貸等)に基づいてターゲットを設定できます。また、住んでいる家のタイプ(アパート、マンション等)を絞ってターゲティングをすることもできます。更には、世帯構成(ファミリー世帯、若者や祖父母との同居等)まで絞ることができます*。

世代 ユーザーの世代(ベビーブーム世代、ミレニアル世代、ジェネレーションX等)に基づいてターゲットを設定できます。

ライフイベント ユーザー自身やその友人に関する、個人的なライフイベントに基づいてターゲットを設定できます。誕生日や転職、新しい交際関係、記念日などに基づいたターゲティングをすることが可能です。

子供がいる人 子供の年齢層(生まれたばかりの子供がいる、幼児がいる、10代の子供がいる等)に基づいてターゲットを設定できます。

政治観 米国では政治観(リベラル、非常にリベラル、穏健、保守、非常に保守)や、政治的活動への参加意欲に基づいたターゲティングができます。

興味・関心

Facebookを使えば、ユーザーの興味・関心に基づいてターゲット層を絞ることが可能です。ユーザーが関心を示しているものは、Facebookのタイムライン上に表示されます。例えば、利用コンテンツや、参加イベント、「いいね!」を押した記事など、Facebook以外のwebサイトも含め、様々な情報が得られます。このセクションにおけるサブカテゴリーは、ビジネス・業界、エンターテインメント、家族・交友関係、フィットネス・ウェルネス、食品・飲料品、趣味・アクティビティ、買い物・ファッション、テクノロジーに分かれます。

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ビジネス・業界 ユーザーが関心を寄せる業界や職種に基づいてターゲットを絞ることができます。農業や航空機産業から不動産業や科学まで、あらゆる業界が含まれます。また、業界について、さらに細分化することもできます。例えば、デザイン業界一つをとっても、ファッションデザイン、グラフィックデザイン、インテリアデザイン等と、ユーザーの関心に基づいて細かくターゲティングをすることができます。

エンターテインメント スポーツの試合やライブ、映画、音楽、読書、テレビなど、ユーザーが興味を持っている娯楽に基づいてターゲティングをすることができます。それぞれのカテゴリーを、さらに細分化してターゲティングをすることもできます。

家族・交友関係 デート、家族、友人、結婚、結婚式、子育てなどに関する興味をもとに、ターゲティングをすることができます。

フィットネス・ウェルネス ダイエット、栄養、ジム、ボディビルディング、ウェイトトレーニング、ランニング、ヨガ等、健康に関連するユーザーの興味に基づいてターゲティングを行うことができます。

食品・飲料品 食べ物や飲み物に関連する様々なカテゴリーに基づいて、ターゲティングを行うことができます。アルコール、料理、食べ物、飲み物、レストランなどの大分類のカテゴリーや、さらに細かい分類に基づいてターゲティングをすることができます。

趣味・アクティビティ 芸術、音楽、旅行、社会問題、時事問題など、幅広いジャンルから、ユーザーの関心に基づいてターゲティングを行うことができます。それぞれのカテゴリーを、さらに細分化してターゲティングすることも可能です。

買い物・ファッション 小売業界を含む様々なカテゴリーに基づいてターゲティングを行うことができます。美容、ファッション、ショッピング、おもちゃなど、ユーザーの関心に基づいてターゲティングを行うことができます。それぞれのカテゴリーを、さらに細分化してターゲティングすることも可能です。

スポーツ・アウトドア チームスポーツや個人スポーツから、ハイキングや釣り、サイクリングやサーフィンにいたるまで、様々なスポーツやアクティビティに基づいてターゲティングを行うことができます。

テクノロジー コンピュータや家電など、テクノロジーに関するユーザーの関心に基づいてターゲティングを行うことができます。

上記はFacebookが独自で設定しているカテゴリーですが、他にもご自身で特定のキーワードを設定してターゲティングを行うことも可能です。例えば下図のように、「飲み物」で検索すると、飲み物に関連した様々なオプションがたくさん出てくるので、更にターゲットを絞ることができます。また、そのオプションにマッチするターゲット層が、Facebook上にどのくらい存在するかを確認することもできます。

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行動

Facebookの利用状況や、外部のデータソースへのアクセス状況などから、ユーザーのあらゆる行動をもとにターゲティングを行うことができます。ただし、外部のデータについては、パートナーとのライセンス契約に基づき、一部の地域に利用が限定される場合もあります。詳細な情報は、Facebookのページでご確認ください。

行動に関するサブカテゴリーには、自動車、BtoB、寄付、消費者分類、個人ファイナンス、海外駐在者、メディア、購買行動、モバイル機器ユーザー、旅行が含まれます。

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自動車 購入を検討中の車種、現在所有している車種等に基づいて、ターゲティングを設定することができます。また、購入方法(新車、中古、リース)をもとに、ターゲットを設定することもできます*。

BtoB ユーザーの仕事に関する特徴に基づいて、ターゲットを設定できます。役職や、会社の規模などが含まれます*。

慈善寄付金 ユーザーが過去に行った慈善寄付金に基づいて、ターゲットを設定することができます。寄付の種類には、動物福祉、芸術・文化の促進、がん患者の支援、青少年の保護、環境・野生動物の保護、健康、政治、宗教、退役軍人、国際援助が含まれます*。

消費者分類 ユーザーの消費タイプ(低価格な物を好むか、高価格な物を好むか等)に基づいて、ターゲットを設定できます*。

デジタルアクティビティ Facebookは、ユーザーのネット上での行動を記録しています。この行動記録をもとに、ターゲットを設定することができます。ターゲティングのオプションとして、使用OS、ゲームの好み、Facebook決済、Facebookページの管理者、使用インターネットブラウザ、写真をアップロードしている人、メインのメールドメインなどが挙げられます。そして、テクノロジーのアーリーアダプターに対するターゲティングも可能です。

個人ファイナンス ユーザーの金銭的な行動(収入や財産とは反対に、金融活動に関する人口統計的なターゲティング)に基づいて、ターゲットを設定することができます。投資の有無、支払い方法(現金払い、カード払い、又はその他の支払い方法)等の行動が含まれます*。

海外駐在者 海外に住む駐在員をターゲティングすることができます。駐在員の出身地だけでなく、駐在している国を特定してターゲットを設定することができます。

メディア ラジオやテレビなどの利用状況に基づいて、ターゲットを設定することができます。ユーザーがよく見るテレビ番組のジャンルや好みが含まれます*。

モバイル機器ユーザー モバイル機器の利用状況(ブランド、OS、機種、ネットワーク接続等)に基づいて、ターゲットを設定することができます。

購買行動 ユーザーの購買行動に基づいて、ターゲットを設定することができます。これには色々なカテゴリーが存在します。例えば、ユーザーが購入した商品のタイプ、購入するために利用するテクノロジー、固定客、よく買い物をする店のタイプ、その他にも様々なカテゴリーがあります*。

旅行 旅行や移動に関連するデータに基づいて、ターゲットを設定することができます。カテゴリーの幅は広く、出張、観光旅行、通勤、よく飛行機を利用する人、よく海外旅行をする人等、多岐に渡ります*。

これらの他にも、地方のデータパートナーが提供するデータを利用して、特定の地域に絞って、よりニッチなカテゴリーに対するターゲティングが可能です。お客様の地域における行動オプションで、実際に検索することをお勧めします。マーケティングキャンペーンに使える、重要な手がかりが見つかるかもしれません。

つながり

つながり お客様のブランドとFacebook上で何らかのつながりを持っているユーザーをターゲティングすることができます。お客様のFacebookのページに「いいね!」を押した人や、イベント情報に反応した人、アプリを利用したことのある人などをターゲットに追加(または除外)することができます。さらには、ユーザーの友達をターゲットに設定することもできます。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、Facebookだけでなく、お客様のウェブサイトや外部リストからアップロードしたデータに対する、ユーザーのアクションやエンゲージメントをもとにして作成するターゲット層です。カスタムオーディエンスを使うと、以下のことが可能になります。

  • お客様のアプリやキャンバス広告、イベント、動画、リードフォームなどの固定ユーザーをターゲットに設定
  • Facebookピクセルを使って、ウェブサイトへアクセスした顧客のデータを収集し、リターゲティング
  • 既存の顧客情報または、その他の顧客リストから情報を直接Facebookにアップロードしてターゲットに設定
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カスタムオーディエンスから、類似オーディエンスを作成することができます。Facebookは、既存顧客の属性をもとに、これらに似た傾向を持つオーディエンスを見つけ出します。この「類似オーディエンス」を広告のターゲットにすることができるのです。

こちらから、カスタムオーディエンスおよび類似オーディエンスについての詳細を確認できます。

まとめ

Facebookを使えば、世界中の何億もの人々に簡単にリーチできるだけでなく、並外れた精度の高さで市場を細分化し、ターゲットの設定をすることができます。もはや、Facebookは投稿のエンゲージメントを得るためだけに使うツールという存在を大きく超えています。

人口統計データ、興味関心、行動、カスタムオーディエンスを合わせたターゲティングにより、カスタマージャーニーの始まりから終わりまで、全ての顧客にリーチすることができます。ターゲットとなるオーディエンス広告キャンペーンのタイプを的確にマッチさせることで、認知度のアップから、エンゲージメントの強化、コンバージョンの獲得まで、利益を上げるために本当に必要なアクションを取ることができます。

*このターゲティング方法は、外部のデータパートナーより提供されたデータをもとにしています。そのため、一部の地域では利用できない場合があります。

**一部のターゲティングオプションは、2017年9月現在Facebookにより一時停止されています。

画像:Facebookより